菅野美穂の大物っぷり

菅野美穂が映画「さくらん」で花魁役を演じたのは記憶に新しいところ。
「さくらん」の作品評でも、ヒロインの先輩花魁（おいらん）を演じた木村佳乃と
菅野美穂の大胆な濡れ場も必見と書いてある。

他の映画評で、「今回、大人の色香を醸し出せるようになったなぁ、
というのが正直な印象でしたね。
高級花魁だけが持つ、“手練手管”というテクニックを見せるあたりも
板についています」なんてコメントありで、
菅野美穂の演技力が評価されている。

ただ、そんな菅野美穂だったが、映画の舞台挨拶ではハプニング発生。
通常の舞台あいさつでは、まず、登壇者たちが1人ずつ順番に、
短いコメントをするのが、お約束の段取りになっている。
ところが、司会者が、菅野の順番を飛ばして、
イベントを進行させてしまったため、
登壇者はもちろん、観客も「なぜ？」とざわつき始めたのだ。

この事態に蜷川実花監督が業を煮やして、
司会者にそっと耳打ちする一幕があった。
やっとしゃべる機会を得た菅野は、
「2階席のみなさん、こんにちはー。あっ、ここ、2階席ないんですね（笑）」と
元気にあいさつした。

しかし、場内はどことなく、「菅野美穂が忘れられた…」と
気まずい空気が流れていた。
そんな菅野は、蜷川の魅力について、
「蜷川さんの写真は、時間を止める魔法。
そして、その魔法を解いてくれるのが、この映画だと思う」とコメントし、
演じた高級花魁“粧ひ”と同じく、大人の余裕を見せていた。

菅野美穂、大物です。